ファイルサーバーからGoogle共有ドライブへの移行について
今回はオンプレで運用してるファイルサーバーからGoogle共有ドライブへ移行を行った際のナレッジを紹介します。
移行先選定
まず、ファイルサーバーの移行先をどこにするか選定作業を行いました。
候補としては、クラウドストレージ(Amazon S3/DropBox/One Drive)やさくらインターネットのオブジェクトストレージ等検討しましたが、以下の様な観点からGoogle共有ドライブを選定しました。
もともとGoogleWorkspaceBusinessStarterを利用していた為、上位プランを差額分で利用可能だった
個人用Googleドライブ(マイドライブ)の容量が枯渇してきていた
クラウドストレージ容量に対するコストパフォーマンスがまあまあ良い
移行ノウハウが豊富に存在してる
※特に下記サイトは非常に参考になりました。
移行計画
移行先をGoogle共有ドライブに確定した後に、以下の様な移行計画を立ておおよそ1ヶ月程度かけて実施しました。
Google共有ドライブの仕様調査
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移行時の問題点の洗い出し
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移行準備
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移行作業
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移行後の運用状況
Google共有ドライブの仕様制限調査
次に、Google共有ドライブを利用する上で仕様制限の調査を行いました。調査した中で、移行に直結する仕様をいくつか紹介します。
・1ユーザーあたりのストレージ容量
→2TB(Business_Standardの場合)
・1日のアップロードの上限
→750GB迄
・1ファイルの最大サイズ
→5TB迄
・フォルダー階層数制限
→最大20階層
・共有ドライブの最大数
→1000個迄
・アイテム数制限
→40万個迄
(参考)
GoogleWorkspaceエディション比較
workspace.google.com
Google共有ドライブの制限 support.google.com
移行時の問題点洗い出し
上記仕様制限を把握した所で、問題点の洗い出しを行いました。
まずは、自分たちが利用しているファイルサーバの規模を調査した結果下記の通りとなりました。
全容量:1TB程度
全アイテム(ファイル+フォルダ)数:75万弱
1ファイルの最大サイズ:4GB程度
フォルダーの最大階層数:20階層
上記の結果、全容量/フォルダー階層数/1ファイルの最大サイズについては制限に該当しない事が分かりました。
また、アイテム数制限(40万個)に対しては、ファイルサーバー上はrootに2フォルダ存在する構成でした。
このままだと、運用していくうちにで制限に該当する可能性があった為下記の様に見直しを行いました。
(変更前)ファイルサーバ
rootフォルダ ┗sub1フォルダ ┗sub3_1 ┗sub3_2 ┗sub3_3 ・ ・ ┗sub2フォルダ ┗sub3_1 ┗sub3_2 ┗sub3_3 ・ ・
(変更後)
root共有ドライブ ┗sub1_sub3_1共有ドライブ ┗sub1_sub3_2共有ドライブ ┗sub1_sub3_3共有ドライブ ・ ・ ・
今回はここまでとさせて頂きます。次回「移行準備」「移行作業」「移行後の運用状況」等共有できたらと思います。