EatSmartシステム部ブログ

ウェブサイトの開発や運営に関する情報です。

Windows10でドメインから抜ける方法について

今回は、Windows10でドメインから抜ける方法について紹介します。
Windows10でドメインを抜けてワークグループに参加するとドメインのアカウントは利用できなくなります。
その為、ローカルPCに管理者権限のアカウントを準備しておく必要があり、ワークグループに参加する際に準備した管理者アカウントで再ログインする必要があります。
また、ワークグループのアカウントに切り替えると今まで利用していたアプリに付随するデータ等がほぼ参照できなくなる為、ドメインから抜ける前に事前移行をしておく必要があります。

改めて、ドメインから抜ける際の手順を以下に記載します

1) ローカルPCに管理者権限を持つアカウントを作成する
2)作成したアカウントに対して、事前にアプリケーションのデータ移行を行う
3)ドメインから抜けてワークグループに参加する

次に、上記手順を実施する際のTipsを紹介します。

ローカルPCに管理者権限を持つアカウントを作成する

ローカルPCに管理者権限のアカウントを追加する場合、Microsoftは「スタート」「設定」「アカウント」からの設定を推奨していますが、「コンピュータの管理」「ローカルユーザーとグループ」「ユーザー」からの方が簡単に作成できます。

ただし「コンピュータの管理」自体も管理者権限が必要な為、管理者権限のないアカウントをご利用中の場合は、アカウント管理部門(情シス等)に確認が必要です。

作成したアカウントに対して、事前にアプリケーションのデータ移行を行う

最初に記載した通り、ワークグループのアカウントに切り替えると今までドメインアカウント側で利用していたアプリに付随するデータ等がほぼ参照できなくなる為、ドメインアカウントとワークグループアカウントの両方をログイン出来る状態にしておくと、データ移行をスムーズに行えます。
ドメインアカウント側でアプリのデータエクスポートを行って、ワークグループアカウント側でインポートを行う等)

また、データ移行を行う場合、アプリによっては移行元(ドメインアカウント)のフォルダーを直接参照する必要があるので、以下に参照方法を記載します。
Windowsの場合、C:\Users配下にアカウント単位のフォルダーが作成されます。

例)
C:\Users\user1(ドメインユーザー)
C:\Users\user2(ワークグループユーザー)

次に、各アプリのデータは、アカウント配下のAppData\Localフォルダーに格納されることが多いので、その配下に作成されたアプリ毎のフォルダーから移行を行います。
(アプリによってはデータをレジストリに格納することもあるので、その辺りはアプリの仕様を確認してみてください)

例)
C:\Users\user1\AppData\Local(ドメインユーザーのアプリデータ格納場所)
C:\Users\user2\AppData\Local(ワークグループユーザーのアプリデータ格納場所)

最後に、上記AppDataフォルダーですが、デフォルトは隠しファイルになっているので、エクスプローラーの「表示」メニューにて隠しファイルを表示する様に設定変更が必要です。

ドメインから抜けてワークグループに参加する

ドメインから抜けてワークグループに参加する方法は以下のサイトを参考にして下さい。

ittrip.xyz

一度ドメインアカウントから抜けると(ドメインの管理部門に対応してもらわない限り)再ログインできなくなりますので、抜ける前に必ずデータ移行を行っておく必要があります。