Googleのコアアルゴリズムアップデートの影響と対応について
弊社サービスの「もぐナビ」は、Googleの検索結果からサイト訪問する割合が多く、常にGoogleの検索結果の表示順位に気を配っています。 Googleは3月初めと6月初めに検索に関してのアルゴリズムを更新し、検索結果の表示順位に影響を受けました。
【March 2019 Core Update】2019年3月12日、コアアルゴリズムのアップデートをGoogleが開始 | 海外SEO情報ブログ
【June 2019 Core Update】2019年6月、広範囲にわたるコアアルゴリズムのアップデートをGoogleが開始 | 海外SEO情報ブログ
このアルゴリズムアップデートについての影響や変動の調査に際して、気付いたことがあったので記事にしたいと思います。
影響の調査について
Googleの検索結果の表示回数や順位、クリック数などは、Google SearchConsoleの[検索パフォーマンス]-[検索結果]を使って分析します。
SearchConsoleは少し前にリニューアルされ、使い方が少し変わりました。日付比較などは以前の方が使いやすいところもあったのですが、今後改善されていくでしょう。
また、SearchConsoleはGoogle Analyticsと連携して、Analyticsを使って分析することもできます。
ただ、詳細にドリルダウンして分析するなら、SearchConsoleの方が使いやすいと思います。
気付いたこと
平均掲載順位は大きく変わらないのに、表示回数が激減
アルゴリズムアップデートの前後で、どんな検索キーワードについて表示回数やクリック数が減ったのかを調べていたのですが、平均掲載順位は大きくは変わらないのに、表示回数やクリック数が大きく減っているキーワードを見つけました。
キーワードに対しての掲載順位や表示回数を詳しくて見ていくと、アルゴリズムアップデートから数日後に掲載順位が大きく低下し、検索結果に表示されないために平均掲載順位は下がらず表示回数が激減しているようでした。
(グラフを見ると、たまに以前の順位で表示されているようです。)
はじめは、対象のキーワードの検索ニーズが急に無くなった(はやりのキーワードだった?)のかと思ったりしたのですが、こういった形になることはSearchConsoleのヘルプにも書いてありました。
表示回数、掲載順位、クリック数とは - Search Console ヘルプ
掲載順位が記録されるためには、そのリンクが実際に表示されなければなりません。ある検索結果が表示されなかった(たとえば検索結果は 3 ページあったのにユーザーが 1 ページ目しか見なかった)場合、その検索結果の掲載順位はそのクエリには記録されません。
表示回数・掲載順位に対して、クリック数が少ない
次に、掲載順位は低くなく表示回数も少なくないにも関わらず、クリック数が少ないURLを見つけました。
掲載順位ごとのクリック率の統計は、以下のようなものが公開されています。
【2017年夏】グーグル検索結果のクリック率データ: 1位は21%、2位は……【SEO記事11本まとめ】 | 海外&国内SEO情報ウォッチ | Web担当者Forum
これに対し、掲載順位が4〜5位なのに、クリック率が0.0%台でした。
これもSearchConsoleのヘルプに書いてあったのですが、実はクリック率が低いURLは、検索結果SERP内のサイトリンクでした。
例えば、「菓子パン」でGoogle検索をすると、検索結果のもぐナビのSERPは以下のように表示されます。
ここでサイトリンクとして表示されたURLは、検索キーワードに対し表示回数と掲載順位が加算されますが、クリックはなかなかされないので、クリック数が少なくなっているのでした。
今後の対応について
アルゴリズムアップデートの影響についていろいろ分析したところ、もぐナビニュースで以前は人気記事だったけど情報が古くなっているページの検索順位が落ちて流入が減っていたようでした。今後は、そういった古くなりがちな情報に対して、最新の内容を保てるようにしていきたいと考えています。