バックアップストレージの運用について
各システムのインフラ担当の方は、万が一の事態に備えバックアップの運用をされている事と思います。
バックアップ運用をするに辺り、どのデータを、何世代までバックアップするか等を検討されると思いますが、ストレージが無限に存在すれば、何世代でもバックアップ可能ですが現実はそうもいかないです。
また、出来る限りバックアップに掛けるランニングコストを抑えたいというニーズも多いのではないでしょうか?
そこで、弊社で実施している、低コストで世代バックアップ残す形のストレージ運用について紹介したいと思います。
バックアップストレージの構成
バックアップストレージを検討するに辺り、(S3、Googleドライブ、DropBox等)外部のストレージを検討してみましたが、低コストで柔軟に運用を行うことが困難だったので、弊社はオンプレミス構成を採用しました。
また、バックアップは日次で行っており、バックアップ対象は、サービス利用画像/日次DBスナップショット/日次ログ等さまざまですが、その中でも、最も大容量な日次DBスナップショットデータに着目し、以下の構成をとる事にしました。
構成図
補足
バックアップサーバー1は、内臓で2Tbyteのストレージが存在しており、直近2週間分の日次DBスナップショット等が存在している。
バックアップサーバー2は、「バックアップサーバー1」で直近2週分からあふれたデータを外付け(4TBbyte)に保存していく。(現状は約半年分位バックアップ可能)
バックアップサーバー2の外付け(4TBbyte)のデスク容量が逼迫した場合、新規にHDDを購入し、外付ドライブのHDDを交換する。
万が一過去分が必要になった場合、外付けドライブに交換前のHDDを入れて参照する。
上記構成を採用したポイント
バックアップサーバー(ストレージ)は2つの物理構成を採用し、利用頻度が高い直近のデータをバックアップサーバー1に、利用頻度が低いデータをバックアップサーバー2に置く事にしました。そうする事で、HDDを交換した際にバックアップデータが全て無くなることを回避しました。
バックアップサーバー2に関しては、HDDの交換のしやすさを考慮し、外付けのストレージをを採用しました。 懸念点として上がったのが、外付けストレージの転送速度の問題でした。 転送速度が遅いと、ギガ単位のデータを転送するのに時間がかかってしまい運用が成り立ちません。 そこで、外付けストレージの接続にはeSATAを採用しました。
ランニングコストについて
ストレージの費用ですが、半年に一度 3.5インチSATA HDD(2Tbye×2)を購入しており、1万5千円前後かかります。
ストレージの交換作業ですが、こちらも半年に一度 1時間程度で交換可能です。
最後に
バックアップの運用は各システム構成に依存する為、一概には適用できないかと思いますが、何かの参考になれば幸いです。